世界は深い藍色

日記、雑感、音楽

三週間で心が3度壊れて大きなモノが遠ざかった話

三週間前の土曜日、仕事の飲み会に参加していた僕は意図的に距離をおいていた彼女(便宜上iと仮称する)からのLINEを受け取った。

なにしてるのー?

みたいな感じだった、恋心的な感情はもう極力抑えて楽しい友達で接しようと思っていたし、できると思っていた。

何度かくれた「ずるいから普段言わないけど好き」って言葉、だけどいつも簡単にもっと強い好意を誰かに示すし、彼女の楽しいことや幸せに自分がさほど大きく居場所がないことをあからさまに示してきた。

恋愛感情めいたものは消して、

人間として友達として好きだったところまで、戻りかけていた。

仕事の飲み会の一部の信頼している人には実りっこないけど好きな人がいて、だけど丁度その日に、もう距離おいてます、と話していて、

だけど、彼女が映画が終わる0時過ぎに行くから会おうって、僕は嬉しかったし、楽しい仲間と沢山飲んでいたから、変な気持ちとかなく会っていっしょに飲みたいと思ったんだ。

飲み会が終わってまだ待ち合わせには長い時間を仲間が一杯付き合ってくれて埋めてくれた。

仲間が帰り、もう少しで連絡もくるかと一人で一杯飲もうかと思ったけどめぼしい店が入れなくて、散歩して時間を潰した。

連絡がきた。

今、むかってるー、○○からも誘われたんだけどー

???

○○さんに誘われたからなんなんだろう。○○さんと自分は疎遠だ。仲が良い方ではないのはなにがあったのか間近でみて知ってるはず。○○さんへの信頼がなくなったのは君の発言が原因だったことも…。

いつもと同じで、自分の周りに全部好きなモノをまとめて並べておきたいような身勝手さを感じてさあーっと気持ちが引いた。

○○さんと飲むなら自分帰るからいいよー

そう返信を返したら、

少しでも会いたいから待ってて

と、どういう感情かわからないけど、もうここまで待ってたからくるなら待つかという気持ち。

会って、飲み屋のカウンターで話す。

久しぶりだし、自分も酔っていたからたわいない話しをしたりして過ごす。

微妙な距離感に何か思うところがあったのか、そういう話になったけど、

自分は相手を思い通りにはできないから、自分で傷ついたり苦しくなるものは見ないようにしてる、だから、ってスマホツイッターの画面で相手のことをミュートしているのをみせた。

ファン感覚でもなんでも身近な人に一番大好き!!とかなんでもしてあげたい!とか呟いてるの苦しいから。

けど、おれが止めれることじゃないから見ないようにしてるんだ。って。

僕が何度も言ってきたこと、もし自分のことを好きだってほんとうにいうなら見えるところではきついもの。

そうしたら、僕のスマホを取り上げてかってに触りだし、ミュートを外した。

そして、意外な言葉、(前後に多少の経緯はあるけどそれは書かない)

もう言わないし、行かないから。

涙がこぼれそうになって、消していた感情が押し寄せるよう戻ってきた。

おどけたように抱きつくようなそぶりをしたけど、自分を大切に思って言ってくれたのだと思ってほんとうに嬉しかった。

僕はその時その子が僕を一番大切にしてくれてるって初めて心の底から感じたような気分になってしまった。もちろん旦那さんがいたり、ご家族とか、ほんとうは自分が一番なんかじゃないのはわかってるんだ。

それでも、僕を好きだっていうなら、ほんの少しでもいい、少し誰か他の人の好意を隠すだけでいいから、それだけだったけど、その日思ってもいないタイミングで、絶対言いっこないような言葉を聞いて、ほんとうに幸せに感じてしまった。

そして明るくなった頃に帰った。

 

 

起きて仕事をして、時々ツイッターを眺める。

いつもと同じように誰かの日常とニュースと音楽の情報が流れていく。

少し幸せな気分。

 

だけど、夜、またイヤな感じがしたんだ。ツイッターのTLを眺める。驚いてしまった。昨夜のことが僕がかってに見た夢かのように全部覆されるような言葉の羅列。

気が遠くなる様な気持ちで、

なにも変わらないと思う。

と呟いた。

そのつぶやきで気づいたのか、LINEがきた。

何回も言ってるじゃん、ファン感覚で楽しいとか好きとかいうの私止められないから。

じゃあ、昨日のことはなんだったんだろう?

もうどうでもいいや、この人はその時その時に楽しいことや好きなことが移り変わって自由に生きてる人で自分がどうこうできる人じゃない。

ほんとうに好きとかそんな気持ちはヤメだね、と。

 

気持ちが今迄遠ざけようとしていたのと違う、大きな裏切りをわずか一日も経たないうちにくらって天から地に叩きつけられたような気分。

 

なにがしかLINEでやり取りはしたけどなにもおぼえていない。おそらくもう本当に普通の友達として以外の感情で接するのは終わりってことだったと思う。

 

彼女とのやり取りはなにもかもツラい。

彼女の笑顔の写真以外はLINEのやり取りや嬉しくて、または面白くてスクショしたものも全部消している。

また次の瞬間になにかが反対側になった時いつも心が壊れる思いでいたから。

 

だから、その日のことも平行線のままいつものようにケンカして終わったような感覚しかない。明確に記憶に残っている言葉が全くない。そうしないとなにかが死んでしまうようだから。

一日、二日たって僕は、もうここで一旦全部終わりにしようと思った。

渡さなければならないものは、会わずに渡すようにする、もう会わないでおこう、と。

 

そうしたら、彼女は、

ごめん、もう会わないとか無理だ、いつも口悪くてごめん、直接会って話したい、

って。

 

バカでゴメンよ、繰り返し同じことを書いているだけのようだろ。

彼女からそんなに素直に最初にゴメンて言われたことなんて今迄一度だってなかったんだ。

俺のことなんか簡単に切って他の代わりをみつけるんだ、って思ってた。

一生仲良くしようね、って言われても彼女の自由さは自分と一生噛み合って仲良くいることは無理なんじゃないかなんて少し思いながら、だけど、その言葉、その瞬間だけでもそう思ってくれたことに感謝しながら、彼女を思っていたんだ。

だから、ゴメン、落ち着いたら会って話そう、って言われてなにもかもどうでもよくなってまた、ただこの子が大好きだ、という気持ちでいっぱいになった。

 

それでも気持ちが不安定だったから翌週のライブの後にご飯をたべながら話そうということにした。

 

なんとなく、仲直りしたような気持ちになった僕は数日したら彼女に好意を隠さずLINEをした。

 

スタンプだけが帰ってくる。

だけどいつもお互いに相手を不快にさせながらケンカしてまた仲直りして、

 

そうして続いてきた関係性、とても大切で尊いモノ、僕はあの子がゴメン、て、そんな風に切り出してくれたそれだけでまたなにもかも超えて一番になってしまった。

大きく心を占めて揺れるままLINEを送る。

だけど数日して何か変わったような気がした。

 

帰ってくるのはほとんど冗談みたいなスタンプ。

なにかモヤモヤしながら、だけど、ライブであって、ご飯を食べながら思ったことをちゃんと話したら、また楽しく笑いあえるように思っていた。

 

翌週、同じライブ、始まる前に少し話した。いつもとさほど変わらぬたわいない会話。

 

ライブが素晴らしかった。僕にとっての生きがいの一つみたいな、そして、もう一つ大きな大切なこと。

 

ロッカーに荷物を出しに行き、車に戻ってるとLINEがきたから行った。

 

もう一人の友人もいた。先週のことを話さなくても良いのだろうか?もう僕らはわだかまりなく仲直りしたのだろうか?だけど一緒にライブを見た後はご飯に行く友達だから、仕方ないタイミングだったのかもしれない。

ちょっとだけひっかかるモノを感じながら三人でライブの話をしながらご飯を食べて、送ってもらって帰った。

なにか少し距離感を感じた。

その時は気のせいか、本当になにか意図して距離をおいていたのかわからなかった。

だけど、口に出して言ったように、別れるのが名残惜しいよ、と思った。

 

少し感じる距離感、だけど自分は簡単に感情を操作できる器用さなんてない、いつもと同じ可愛らしい強がったりワガママだけど弱くて優しいとてもとても愛おしい人だった。

またね、って手をふって別れた。

 

ここまで書いたところからおよそ一カ月が過ぎた。色々と振り返るのもキツくなって、止めていた。人間うまくできているもので、一カ月も経てば少しは持ちなおすよ、だけどこれだけは持ち直してやっと這って前みる程度だ。ケリをつける為に続きを書く。

 

 

 

たしかあの週末か、それとも翌週の週末か。

夜中というか結構朝方に近いくらいの時間帯だったかも。

ツイッターで共通の友人が、「○○いきます!」ってつぶやいているのを見かけた。女性とはお互いブロックしてるから会話の内容はわからないけど、アカウント名で話相手がiだとわかるから、飲んでるのかな、と思い自分もうちで少しのんでいて、何気なしにLINEで「飲んでるのー?もう誘ってもくれないのー、寂しいなー」みたいな自分では冗談めかした感じで送ったつもりだった。

だけど、「なんでわかったの?」と。一言目からいつもと違う感覚があった。自分はアカウント全てブロックされていて自分もブロックしている。彼女が何をしているか基本わからないけど、共通の知人のTLをみたらなんとなくわかる感じもあるからそれを伝えた。

 

だけど、そこから堰を切ったように、僕の事が「こわい」と。

なんか好きじゃなくなったらすぐ悪口とか言って殺されそうって…。

悪口なんていわないよ、と送ったらアタマにきたときに非公開アカウントで書いてすぐ消した自分でも情けない後悔しかない中傷のツイートのスクリーンショットが添付されていた。

 

他にも多方向からきいてるから。

 

そう言われた。非公開アカウントの言葉は自分が発した。そして短時間で消した。だけど信用していたはずの誰かはそれをスクリーンショットで残し彼女に送り、他にも誰かが何かを言っていると。

 

心あたりのない何かと大きな裏切られた感覚と一時的な感情でバカな発言をしたことの後悔がない交ぜとなって気が狂いそうになった。

 

その画面のツイートは、僕の彼女へのミュートを外してもう行かないよ、と言っていた翌日にそんなことまるでなかったかのように振舞ってそれにショックを受けている僕を軽く罵っていちいち面倒な感じ出すなら関係切ると言われた直後、ワケもわからなく怒りと悲しみに任せて書いたモノだった。

確かに自分が書いたもので、言い訳もできないものだったけど、非公開アカウントに書いたものは誰かを特定できるように書いたものではなかったし、非公開アカウントを見れる人は自分のなかで完全に信用している人だけだと思っていた。

自分のなかで大きなものが壊れた。

誰がそれを送ったのか聞いた。言わない。

大きなモノが壊された、ソイツにも同じ思いをさせてやる、教えないなら自分で探しだす、といった。やめて、と言われた。

それをみせて何かが壊れることを想像できないわけがない。それを片隅に思いながらそういうことをすることが、善意の元にやっているなんて今でも思えない。

今も非公開アカウントのフォロー数は変わらない。僕の大切なモノを壊したのは僕自身だけどそれに決定的に道筋をつけた人物はまだ平気で僕のアタマの中を覗き見して笑っている。

 

そして、彼女から、今までなんども許してきた、普通はこんなに許してもらえないよ、というようなことを言われた。

 

許す???あー、なんだか訳がわからない。お互いにケンカしたり謝ったりして仲直りしてきた。大切だから折り合いをつけて、ずっと仲良くいたい、とお互い思っていたのだと思っていた。勘違いだった。一方的に許されていたようだ。

 

大好きなモノが完全に自分を切り捨てて、そのコミュニティから排除し始めた感覚。

 

僕だけを信用してる、と言ってくれた彼女が密告した誰かの名前を伏せ、仲間を信じられないようにする巧妙な言い回しを使った。頭の良い彼女はその効果を認識している。

わかった。完全に切ったのだ。

 

最後にLINEもやめるね、と会話が終った。

 

その時の絶望を僕は忘れない。

大切な人が離れる間際に仲間への信頼も奪っていった。

生きることは他人と相対的に存在することだ。

自分の生命の大きな部分を破壊するように、そうしたこと…。

 

だけど僕は本当に本当に愚かで、ほんの数日したら、彼女しかいないような気がして、ブロックされているLINEにラブレターのように懇願と好意と謝罪の文章を送った。

 

また一週間も経つ頃か、送った文章。読まれることもないと思って書いた文章にすぐ既読が付いた。

 

ブロックを外したのか、そもそもブロックされていなかったのかわからない。

自分は送った文章も受け取った文章も読んだ先から消していたから。

 

既読がついてから僕はずっと返信を待つよう気にして過ごした。5時間、6時間も後にふざけたスタンプ。

 

そして、また、いわれた。

「こわいから」「楽しいことに水さされるようなのイヤだから」「好かれるのは別にイヤじゃないけど」

とにかくドライに、つきまとう虫を払うような物言いに自分もその最中に愛情が消えることと、この3週間程で3度目の大きな絶望を感じた。それはこれまでと類いが違う、もうこの関係性に何か希望めいたものを一片も残さなくて良いという決意も伴った大きな絶望だった。

 

その時僕は、ふと以前付き合っていた彼女のことを思い出した。僕とこの数分前に一番大切に思っていたiのSNS上の会話で、大きく傷付けて、そこから別れに大きく向かっていった。その元の彼女はiを憎んだ。あの人のせいで人間への信用を失った、と。あの人、とかあの人間、とよんだ。名前で呼ぶことすら嫌悪する憎悪、そしてほとんど僕だけを大切にしてくれていたのに…。だけど僕はiとたくさん遊んでいたし、大切な友達であることをやめる気なんてなかった。実際彼女は僕と別れてから病院に通いだけど誰とも上手く関係性を築けないままだけど必死に生きている。大好きだった、10年一緒にいた。

だけどなぜか僕はiを大切に思ってしまった。庇った。彼女を傷付けてiを庇って去年別れた。

思い出して、僕は本当に大切にすべきものを幾つもおざなりにして、手に入らないものを追いかけていたような後悔を感じた。

 

とにかくとめどなく愛憎入り混じっていた感情から丸ごと愛情を取り除いたカタマリが言葉として湧き出す。

だけどLINEでやりとりしても何も伝わらないことははっきりわかっていたので簡潔に捨台詞を吐き、ブロックをした。

 

彼女の本気の悪意を聞いてこれ以上嫌いになりたくないのもあったし、自分もいうべきではないことを言いそうにおもった。元の彼女のiへの憎しみは人生を台無しにされたというような膨大なモノだった。それを上記したよう頭をよぎったとき口にしてしまうと思った。

 

傷付けるのも傷付けられるのもここで一度終わりにすべきだった。

 

 

冗長なくだらない話だ。

誰も読むことがないであろう話だ。

だけど、僕はこんなにワケもわからず人を大切に思って、憎く思った。

 

薄れて何か戻るのか、変わるのか、消えるのか、相変わらず大きな心の穴を塞ぐことができないままながら、

 

そして、iが行くかもしれない場所に僕は行く勇気が持てないまま、

 

大切だった遊び場も友達も失い、

 

怒りと悲しみ、ふと蘇る好意に苛まれて、此処に居たくないと思いながら生きている。

 

これを書いているいまこの時間頃に僕は遊びに行きたい所があった。

iが行くかもしれないので行くのをやめた。

 

この先数ヶ月楽しみだったモノが楽しみではなくなった。

 

この文章の終わりに僕は失ったモノは別な大切なモノが埋めてくれる、きっと薄れると希望めいたことを書いて終えるつもりだった。

 

まだ、無理だった。

 

喪失感、怒りと悲しみ、彼女を好きなことを消しきれない混乱した気持ちのまま、一旦終わりとする。